英語の授業をしていると、英単語を覚えるのが苦手とよく聞きます。
休み時間にも熱心に単語集で勉強している生徒さんもいますね。
単語を覚えるときは、無理やり暗記するのではなく、
頭の引き出しに整理してしまっておき、すぐ出せるようにするのがコツです。
そのコツが、①体系 ②関連付け③語呂合わせ等です。
今回は、②関連付けについてちょびっと紹介します。
(例1)
日常で使っているが、英単語との結びつきが意識されていないことばがあります。
・ retrieve は「回収する」という意味ですが、猟犬のゴールデン「レトリバー」を思い出せば、
猟犬は獲物を飼い主の所へ運んでくるので、「回収する」です。
・ convey は「運ぶ」ですが、ベルトコンベアは、belt conveyer です。
・ 卓上の瓶に 「ピーナツバタースプレッド」とありました。
spread の動詞の意味は、①広げる ②薄く塗る ③流布させる、です。
ジャム・バター等塗り広げるものは全部spread です。
(例2)
語源に関連づける方法もあります。
・-ject は「投げる」という意味です。
これに関連するものをまとめて覚えます。
①pro-ject ⇒ pro-は「前に」で、「前に+投げる」→「計画」
②in-ject ⇒ in-は「中に」で、「中に+投げる」→「注入する」
③re-ject ⇒ re-は「後ろに」で、「後ろに+投げる」→「拒絶する」
→もしプレゼントを渡して後ろに投げられたら、完全に拒絶された感じですね(涙)。
こうすれば、バラバラに覚えるより記憶に残るでしょう。
語源を覚えておくと、未知の単語の意味の推測もできます。
(例3)
辞書を調べたとき、単語の最初に「原義」が載っていれば、これに関連するものをまとめて覚えます。
・ draw の原義は①「引く」です。
②ペンを引く→「描く」「製図する」
③時間を引く→「長引かせる」(=引き分けのドロー)、
④引き出し(=drawer) も覚えましょう。
普段から心掛けていると、比較的smooth に記憶できますよ。
ぜひ一度お試しください。
お問いあわせ
大阪・池田 ☎ 072-754- 6862
✉ jokaji@wombat.zaq.ne.jp
「小論文・面接」を受験で必要とする生徒さんにこのようなアドバイスをしています。
≪小論文≫
(1)字は、上手でなくてもいいが、丁寧に。
(2)問題文をよく読み、問題文からそのまま引っ張ってきて、
問題提起すること。
(3)問題提起は、①はい/いいえ で答える形か、
②自説を先に述べて、後から自説の正しさを証明する形か
のどちらかにする。
(4)論証パターンの例
「○○が問題となる。」
→「確かに、△△とも考えられる。」
→「しかし、~の点から賛成できない。」
→「私は、~(自説の論証を展開)」
→「したがって、私は、□□と考える。」
※ このような「確かに」→「しかし」→「したがって」の
ワンパターンでよい。
(5)よくわからない問題は、ウソがないように短くコンパクトに
まとめること。 あせって自滅しないように。 ウソの混ざった
1000字より、ウソのない500字のほうが良い。
≪小論文・面接≫
(6)「高校の行事・クラブ活動を通じて成長した自分」や
「これからも成長していける自分」をアピールする。
例えば、
「私は、○○がうまくいかなくて、悩んでいた。」
→「そこで、自分で考えて△△の工夫をしようと思った。」or
「友人達と話し合いをして、△△の改善をしようと決めた。」
→「その結果、成功した。その時に、私は□□が大切だということを学んだ。」というような成長のプロセスを見せる。
これから先の成長も見込める。
これを何というか。「伸びしろですね!」
(7)出題者の好みそうなキーワードを可能なら入れ込む。
例えば、「コミュニケーション能力」 「相互理解」 「異文化理解」「協調性」「自己実現」「価値相対主義」など
(8)自信をもってアピールするのは良いが、最後はやや謙虚、控えめな態度が好まれる。
例えば、
「貴学でたくさん学び、成長、レベルアップしていきたい。」
「 一部昇格のために、少しでも貢献できるように努力していきたい。」
(9)最後に、面接で一番大切なことは、面接官と上手に「会話のキャッチボール」ができることです。
真摯な態度で臨み、うまくキャッチボールさえできれば、きっと良い結果につながるでしょう。
頑張ってください。
受験生の皆さんは、最後の追い込み、ラストスパートに入っているかと思います。
ここで大事なのが、睡眠です。睡眠を削って勉強していませんか。
前日の夜中に頑張り過ぎたのか、授業中夢の中に迷い込んでる生徒が何人か見受けられます。
勉強して獲得された知識は、睡眠中に頭の中で整理され、記憶として定着するそうです。
徹夜勉強で詰め込んだ知識が、テストで思い出せないのは、
睡眠がなく、頭で整理する時間がなかったからだと考えれば、納得できますね。
(誰ですか?「だから僕は授業中に記憶を定着させているんですよ。」と言っているのは。
授業中に記憶を定着させてはいけませんよ。)
充分な睡眠は、風邪の予防にも効果的です。
上記のタイトルは、勉強面でも健康面でも、当てはまるということでしょう。
ではこの辺で、私も勉強の成果を定着させることにします。
おやすみなさい。zzz…
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経済誌「カンパニータンク」の取材
を受けました。インタビュアーは、
ボクシング元世界チャンピオンの
畑山隆則氏です。
教育に対する私と畑山氏の考え
を、ざっくばらんに話し合うことが
でき、とても有意義な時間を
過ごすことができました。
出典
カンパニータンク 2016年3月号
(国際情報マネジメント有限会社
発行)
世間はゴールデンウイークですね。ところで、受験生の皆さんは、どれくらい勉強時間をとっていますか。
私は、授業のある日は2~3時間、1日使える日は6時間位できれば充分だと考えています。それで足りないなら、
①勉強範囲の絞りこみが正確にできていないか②集中できていない、のどちらかの可能性が高いです。
勉強範囲の絞りこみは、「やりなさいと言われた」とか「皆がしている」ではなく、過去問を見ながら「合格に絶対必要か」で判断するべきです。
また、休みの取り方も考えてください。長時間のテレビやスマホのゲームでは、目が疲れて学習効果が下がります。適度に体を動かすとか好きな音楽を聴くなど、「自分に合った学習効果が上がるような休み方」を考えましょう。
以上のことが実行できれば、志望校に合格できて、来年の今頃が本当に「ゴールデン」なものになるでしょう。
AO入試などで必ず聞かれるのが、(1)自己アピールと(2)志望動機です。この二つは重なる部分もありますが、ざっくり言うと、過去の実績が自己アピールで、これからの抱負が志望動機です。
自己アピールは、部活動・学校の行事・ボランティアなどを通じて経験したことを、できるだけ具体的に書いてください。そして、「それらの活動を通じて、自分は成長できたし、これからも成長できる。」ことをアピールするのがポイントです。
志望動機は、前半で、自分のなりたい職業から引っ張ってきて、「なぜその職業に就きたいのか」を述べて、一般的に「○○学部○○学科で、この仕事に必要な知識・技術を身につけたい。」と書きます。後半では、「では、なぜたくさんある学校のなかで、貴学を選んだのか。」を書きましょう。具体的には、オープンキャンパスで体験したことを書くのがポイントです。その中で例えば、「①先生に丁寧に説明して頂き、②先輩方にはわかりやすく案内して頂き、③キャンパスもとてもきれいだったので、ここで勉強したいと強く思いました。」と書けばうまくまとまると思います。
面接でも聞かれますので、この二つは完璧に準備しておく必要があります。
英語の単語でも、社会の語句でも、国語の漢字でも、覚えるときは、口で発音して、それを耳で聞いて、手で何回も書いて覚えましょう。よく本をじっと見ている(眺めている)人がいますが、それではその場は覚えていてもすぐ忘れてしまいます。楽な勉強は身につきません。筋トレや素振りと同じです。繰り返し自分の体で覚えましょう。もし忘れても、手が覚えているくらいになればOKです。マーク式入試では単語のスペルを書けなくても意味が解ればいいのですが、スペルを書いて覚えることを勧めます。スペルが書ければ、意味は出てきますし、記憶が長持ちします。英作文があるなら、なおさらです。しんどい勉強をしましょう。結局それが合格への近道です。No pains, no gains.という格言を思い出しました。
テストのときや普段勉強するときに最も大切なのは、集中力です。集中力こそ最強の武器となります。
入試のときに「失敗したらどうしよう」と悪い結果を恐れ不安になることもあると思いますが、問題に集中できないことを一番に恐れるべきです。入試では、いろいろなことが起こります。ベストな状況では受けることはできないと思っていたほうが良いでしょう。そんなときでも他人のせいにしたりせず、自分なりにするべきことをして問題に集中さえできれば、結果は後からついてくるはずです。そしてその集中力を支えるのが、やるだけやったという自信と勉強量です。「人事を尽くして天命を待つ」心境になれば、きっと良い結果になるでしょう。頑張ってください。
関関同立産近甲龍その他難関大学を目指しているあなたへ
最も重要なことは、計画的に勉強を進めることです。 ①入試までにするべきこと(大目標)、②模試や定期テストまでにするべきこと(中目標)
を書きだして、日割り計算をして、③今週するべきこと(小目標)に落とし込みましょう。これで、今日しなければならないことが確定します。
この目標設定が毎日を支配します。この計画策定がすべてだと言っても過言ではないでしょう。
あとは計画に従って、きちきちと実行するだけです。急に成績は上がったりしませんが、粘り強く継続することです。
できれば夏休みが始まるまでに、英語は単語・熟語、文法、国語は漢字・語句、古文単語を理解記憶し、社会は一問一答式問題集で基本を固めましょう。
そうすれば、夏休みから志望校の過去問の検討、長文読解などにじっくり取り組めるでしょう。
また計画をたてるときは、第一志望より高い目標に設定しましょう。第一志望に目標を設定すると、第一志望には合格できないことが多いです。
「目標設定は、高い目に」です。
あとは、集中して勉強しましょう。「お喋り、音楽、ゲーム」は休み時間だけです。頑張ってください。